久司 道夫 (著), 増田 忠士:マクロビオティック入門―食と美と健康の法則

マクロビオティック入門―食と美と健康の法則

マクロビオティック入門―食と美と健康の法則



●レビュー(「BOOK」データベースより)

東洋医学と哲学で体系化された「マクロビオティック」という食事法が今、世界各地で評判になっている。健康維持のみならず、ガン、成人病、アトピーエイズなどの病気にも効果があると、数多くの実績が報告されている。マクロビオティック運動の、現代の国際的リーダーがその方法をくわしく語りおろす。


●目次

第一章 現代人の顔はこんなに変わった/眉毛がつり上がった現代人/鼻で内臓の状熊がわかる/目の下の隈は腎臓が弱っている/目の大きな現代人/唇で消化器の状態がわかる/耳の形が人間離れしつつある/若い人に増えてきたハゲ/観念の牢獄に苦しむ現代人/なぜ、牛乳が子どもの成長に悪いのか/食べる楽しみがなくなる?/現状を変える必要を感じないが/なぜ、自然のバランスがくずれるのか?/陰陽で人生をコントロールする/マクロビオティックとは何か?

第二章 現代病は食べ物が原因だった/アメリカ社会の実熊/エイズ患者に食べ物で抵抗力をつける/なぜ、エイズにかかるのか/ガンの克服と陰陽/膵臓ガンを宣告された医者の場合/リュウマチの主原因は?/筋ディストロフィー患者の場合/ある天才の話/犯罪も戦争も食べ物から/イビキも食べ物が原因/病相とその見方

第三章 なぜ、人は病気になるのか /病気はありがたいもの/病気は自然の調節現象/かたよりが病気をつくりだす/なぜ、宇宙の秩序を失うのか/すべての精神訓練は目に集約される/ガンを克服する実践法/宇宙それ自体が天国/無限なるものとの一体化/日常の生き方エゴを捨てた祈りが奇跡を呼ぶ/一切の不幸の原因/我欲と傲慢から感謝の心へ

第四章 日本の伝統食が不老長寿を実現する/人間には本来、動物性のものは不要/二八億年の進化/生物学的進化から見た食体系/気侯風土に合う食物を/抵抗する既存の食品産業と栄養学者/変わる栄養学の常識/日本の食体系を世界に/血液を美しく保つために/日本ほどエネルギーの高い土地環境はない/求められる日本の食品加工技術

第五章 陰陽の法則は何を暗示しているか/「無限」がつくる霊の構遣/意識を成長させるニつの環境/天の気と地の気/陰陽に支配される生物界/人体のエネルギー・スポット/全身に分布する陰と陽/想念の世界を生きる/霊的な細胞のエネルギー/宇宙の秩序・七つの原則/無限宇宙・一二の変化の法則/陰は陽をつくり、陽は陰をつくる/変化の秩序を解き明かす

第六章 この世とあの世の幸福のために/進化し続ける意識/心はどこにあるのか/人間は上から下に向かって伸びる/チャクラ=意識のセンター/霊の構造と肉体の構造/生命の大本は波動体/宇宙の源泉「無限」/無限からあらわれ、無限へ帰る/肉体は次の世界へ旅出つための胎盤/心は終生、成長を続けていく/無限宇宙を意識する/意識は渦巻き型に成長する/宇宙意識から人生を見直す/超宇宙的な輪廻/母胎、この世、あの世における健康


●読後感想

マクロビオティック食は、アメリカ下院小委員会の調査報告で、全米科学アカデミーアメリカ・ガン協会発表のガイドラインの条件を満たした「ガンにかかりにくい食事」にあげられています。そうした重大な病気には至らない人びとでも、マクロビオティック食で体重、血庄、コレステロール値を理想的に保てることが医学的に証明されています。自然食運動やオーガニック運動なども、欧米では私たちのマクロビオティックの教育から多く発生して広がったのですが、健康の次元でいろいろないいものを提供しており、大変喜ばしいかぎりです。この本には、マクロビオティックから見た病気のメカニズムを示し、症状を根本から改善する方法をごく簡単にまとめてみました。それだけではなく、この世の複雑な問題を解消する方法についても触れています。専門書ではないので、マクロビオティックの全体像がどなたにも理解していただけると思います。

出版社/著者からの内容紹介はこうなっています。ここに書いてあることはそれはそれでその通りなのかもしれません。ただ本を読んだだけでは、本当の「マクロビオティック」の良さは分かりません。やはり実践してはじめてその良さがわかるものでしょう。本の後半は現代西洋科学とはかけ離れた世界の記述も多く、違和感を感じる方も多いのではないでしょうか。でも、書いてある内容はそれなりに納得できそうな話であり、いよいよこういう内容の本が世に広まってきたのかという思いを強くしました。



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