ローハスクラブ:日本をロハスに変える30の方法 ― BUSINESS LOHAS 講談社


日本をロハスに変える30の方法 ― BUSINESS LOHAS (講談社BIZ)

日本をロハスに変える30の方法 ― BUSINESS LOHAS (講談社BIZ)



●レビュー内容(「BOOK」データベースより)

本書はLOHASの概念、LOHASを好む人びとの特徴、現在、LOHAS層に愛されている「事業」「商品・サービス」「まちづくり」を展開している企業・団体のとりくみを紹介します。地球環境と人の健康に配慮しつつ、美しく恒久的なビジネスのヒントを見つけてください。


●目 次

第1章 LOHASってなんだろう? / 第2章 会社や社会をLOHASに変える30のポイント / 第3章 LOHAS層に愛される発想のヒント―企業・団体・自治体の事例 / 第4章 オピニオンリーダー95人に聞きました(あなたにとってLOHASとは?)


●読書のポイント

現在の消費者層として注目されているロハス層。ロハスとは、健康と環境の持続可能性を志向するライフスタイルのことで、日本人の約3割がこのロハスを志向する「ロハス層」だそうです。

ロハス」という言葉が急速に広がるなか、一過性の流行のひとつと思っている方も、本書を読むとかつて日本に定着していたライフスタイルの見直しが多いことに気がつくのでしょう。ロハスがこれほど急速に広がった背景に、この違和感のなさがあるのではないでしょうか。人の健康や地球環境に配慮したビジネスが、消費者に受け入れられる時代になってきたともいえるでしょう。ロハス層の消費傾向を意識し、この層にターゲットをしぼったマーケティングについて分かりやすく解説されています。

本書では、「ロハス層」の心をつかんだビジネスを展開している企業・団体の事例集が豊富に示されています。その成功のポイントがきちんとおさえてあるので、ビジネス書としてビジネスモデルを考える上で参考になります。また、消費者にとってはロハスを生活に取り入れるためのヒントがそこに示されています。

無農薬栽培に取り組む組合や素材や製造過程に徹底的にこだわる老舗のあられ屋さん、あるいはタオル業者さんなどの事例も紹介されていて、これもロハスかとそのイメージが大きく膨らみます。要するにどんなビジネスでもロハスを取り入れる要素があると本書を読んで妙に納得しました。